緩和ケアについての取り組み

がん患者さんは、がんと診断されたとき、療養の途中、あるいは再発や転移がわかったときなど、さまざまな場面で「つらさ」を感じます。また、がんの療養中は、痛みや吐き気などの体の不調、気分の落ち込みなどの心の問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。これらの問題はがんの療養の経過中に、多くの患者さんが経験します。がん医療における緩和ケアは、がんに伴う身体と心の「つらさ」を和らげ、患者さんと家族が自分らしく過ごせるように、さまざまな場面へ対応をしていきます。
これまでのがん医療では、「がんを治す」ということに最大の関心が向けられ、患者さんの「つらさ」に対して十分な対応ができていませんでした。しかし、最近では、患者さんの療養中の「生活の質」も「がんを治す」ことと同じように大切と考えられるようになっています。「緩和ケア」を早い時期から取り入れ、「つらさ」を軽くすることで、患者さんと家族の療養生活の質をよりよいものにしていくことができます

当院では、医師・看護師をはじめとする多職種による緩和ケアチームが入院患者さまを対象に緩和ケアの提供を行っております。また、当院通院中あるいは他院通院中の患者さまへ緩和ケア外来を開設しております。
また、緩和ケアを知ってもらうために、緩和ケアに関する図書を整備するとともに、10月第1週の緩和ケア週間に合わせての啓発活動や市民公開講座を開催しております。

緩和ケアについて話を聞きたい、緩和ケアを受けたいときには、担当医や看護師に声をかけてみてください。また、当院がん相談支援室でも緩和ケアに関する情報を入手することが可能です。