循環器内科 後期臨床研修概要

診療内容

近年は食の欧米化などにより動脈硬化疾患が増加していますが当院の循環器内科では狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患や下肢などの末梢性動脈硬化疾患の治療を行うとともに動脈硬化疾患の予防として高血圧、糖尿病、脂質異常症等の管理にも専門的に学ぶことができます。また慢性腎臓病などの腎疾患や透析療法も当科で担当しております。 当院は北海道道南に位置する苫小牧市の中核病院です。当院の医療圏は苫小牧市を中心とする東胆振(人口約22万人)と日高(約8万人)であわせると30万人という住民の慢性や救急疾患を担当しています。 循環器内科の担当領域は①虚血性心疾患 ②抹消動脈硬化性疾患 ③心不全 ④不整脈 ⑤腎臓疾患(透析含む) ⑥糖尿病などの代謝性疾患 ⑦高血圧や脂質異常症などの生活習慣病 などとなっており循環器の専門知識のみならず幅広い内科疾患が学べることも特徴です。

①虚血性心疾患
平成28年の心臓カテーテル件数は587例であり経皮的冠動脈インターベンションは263例でした。また心筋梗塞などの緊急カテーテル検査も24時間体制で受け入れています。心臓リハビリも専門のPTにより行っています。
②末梢動脈硬化性疾患
当院では末梢動脈のインターベンション(EVT)や透析用内シャントのインターベンション(VAIVT)も積極的に行っており平成28年度ではEVT 246例 VAIVT 83例の実績です。
③心不全
循環器専門医8人による診断、治療を行っております。
④不整脈
主に除脈性不整脈の治療としてのペースメーカー植え込みは、平成28年は61例でした。
⑤腎臓疾患(透析含む)
30床の血液浄化室があり24時間体制での緊急透析も行えるようになっています。
また経皮的腎生検も当科で積極的に行っておりネフローゼ症候群などの診断治療を行っています。
⑥糖尿病
糖尿病療養指導師と緊密に連携をとり1型、2型糖尿病の治療を行っています。
⑦生活習慣病
高血圧や脂質異常症などは動脈硬化疾患のリスクでありガイドラインに従った適切な治療を学べます。
 

さらに当院では道内有数の手術実績をもつ心臓血管外科があり密な連携をとっております。
心肺停止に対してもBLS研修を随時行っておりAEDも院内に多く揃えられています。

循環器病床は70床で、7人体制で外来、入院の診療に当たっています。検査数は平成28年実績で心臓カテーテル検査587例、心エコー3140例、経食道エコー23例、トレッドミルテスト79例、ホルター心電図522例、冠動脈CT404例です。

年度別研修目標

  1. 虚血性心疾患、末梢動脈硬化疾患の診断、治療を習得する。
  2. 心不全の診断、治療を習得する。
  3. 不整脈の診断、治療を習得する。
  4. 糖尿病の診断と治療を習得する。
  5. 生活習慣病の診断と治療を習得する。
  6. 腎臓病の診断、治療また透析療法の導入や慢性期の管理を習得する。
研修一年目
  • 冠動脈造影検査ができるようになる。
  • 心エコーやトレッドミル検査、負荷心筋シンチ検査を実施できるようになる。
  • 救急外来において緊急の不整脈や心不全、急性冠症候群などの対応ができるようになる。
  • 糖尿病、生活習慣病の診断と治療ができるようになる。
  • 腎疾患の診断と治療の基本がわかるようになり腎生険も施行できるようになる。
  • 心肺停止症例に対し正しい対応ができるようになる。
  • 体外式ペースメーカーの挿入ができるようになる。
研修二年目
  • 経皮的冠動脈ンターベンションの基本を習得する。
  • TascA病変などの下肢動脈インターベンションの習得。
  • 透析療法の導入や慢性期の管理ができるようになる。
  • 植え込み型ペースメーカーの留置ができるようになる。
研修3年目
  • 慢性完全閉塞病変(CTO)や分岐部などの複雑病変の治療。
  • 透析用内シャントのインターベンション(VAIVT)ができるようになる。
  • TascB,C病変の下肢動脈インターベンション。

 当院は内科認定施設、循環器専門施設なので内科認定医、専門医、循環器専門医を取得することができます。

週間スケジュール

 
午前 総回診 ペースメーカー ペースメーカー 負荷シンチ
午後  心カテ 心カテ 心エコー 心カテ 心カテ
18時~   エコーカンファレンス