リソースナースとは、看護の専門分野の知識・技術を活用し、看護職員や他の医療従事者への啓発活動を行うとともに、必要時患者に直接ケアを提供することを通して看護ケアの質保証に貢献することを役割としている看護師です。
診療看護師(NP)とは、「医師や他の医療従事者と連携・協同し、対象とする個々の患者の診療上及び療養生活上のニーズを包括的に的確に評価し、倫理的かつ科学的な根拠に基づき、必要とされる絶対的医行為を除く診療を自律して、効果的、効率的、タイムリーに提供し、患者および患者家族のQOLの向上に係る看護師」として育成されています。
一般社団法人日本NP教育大学院協議会HPより引用
診療看護師(NP)
診療看護師は、所属する施設によって需要や体制が異なるため、当院での活動方法を模索しながら、より質の高いチーム医療や地域連携に貢献できるよう活動中です。現在は、手順書に定められた病状の範囲内で一部の医療行為(診療の補助)を行っております。
資格取得のきっかけ
今まで皮膚排泄ケア認定看護師として活動し、慢性創傷(褥瘡や重症虚血肢など)を患う人と関わる中で、創傷治癒のみではその後の生活やQOLの向上につながらないと考えることがありました。アメリカなどの海外でFNP(family nurse practitioner)として活躍された教授との出会いや、志の高い医療従事者との連携に背中を押されて、さらに学び地域医療に貢献したいという強い思いがあり進学を決意しました。
今後の抱負
北海道では北海道医療大学大学院看護福祉学部が教育機関となり、2020年3月現在、25名が診療看護師として資格を得ており、道内各地で地域医療の担い手として活動を始めています。診療看護師は、所属する施設や地域によって需要や体制が異なるため、当院での活動方法を模索しながら活動し評価して、より質の高いチーム医療に貢献できるよう努めていきたいと考えています。
専門看護師とは、日本看護協会専門看護師認定審査に合格し、ある特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有することを認められた者をいいます。
がん看護専門看護師
がん患者さんやご家族に生じる身体的苦痛・社会的苦痛・精神的苦痛・スピリチュアルな苦痛を捉え、その人らしく安心して過ごすことができるよう支援いたします。またリンクナースの育成や教育研修を通し病院内のがん看護の質向上に受けて活動しています。
資格取得のきっかけ
私たち看護師は、対人援助職であり提供する看護には、自分自身の人間性が少なからず影響し、また常に問われているのだと考えています。がん患者さんやご家族の傍で寄り添うものとして、少しでも人としての成長や人間性を培っていきたい、学びを深めたいと考え大学院への進学を目指しました。
今後の抱負
がん患者さんは、がんと診断されてからがんと共に生きていく中で、治療の選択や加療の場所など様々な分岐点があり意思決定が求められます。意思決定は、患者さんの価値観が反映されたものでなければなりません。「21世紀の医療現場においては、病気に対処する医療実践だけでは十分ではない。患者の価値観に配慮した治療方針決定のためのコミュニケーションをし、倫理的支援をすることは欠くことのできない医療の本質的な要素である」と日本臨床倫理学会では述べています。この日本臨床倫理学会が制定している臨床倫理士も2023年度に取得しました。患者さんやご家族の思いを尊重し、また患者さんやご家族の代弁者となれるよう活動していきたいと考えています。また活動するフィールドは自施設に限らず、地域でのがん患者さんやご家族の支援を行っていきたいと思います。
認定看護師とは、日本看護協会認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認められた者をいいます。
認定看護師は特定の看護分野において、以下の3つの役割を果たします。
当院には特定の分野において十分な経験を積み、専門的な教育を受けた認定看護師が活動しています。
地域のみなさまとのつながりを大切にするとともに、地域の看護・介護スタッフのみなさまのお役に立てられるよう、出前講座を企画しました。 お気軽にご相談、お申込みください。
講義内容 | 認定分野 |
・がん疼痛や、痛み以外のがん症状緩和について ・看取り期のケア |
緩和ケア 東倉 亜希子/木村 幸恵 |
・感染対策の基本(手洗い、手指消毒、手袋、マスクの使用など) ・感染症の予防と対策(インフルエンザウィルス、ノロウィルスなど) |
感染管理 吉野 友紀 |
・術中の安全な体位固定、観察点等 ・周術期における安全対策 |
手術看護 太田 駿 |
・抗がん薬・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬等の副作用対策 ・CVポートの管理 |
がん化学療法看護 千葉 恵 |
・呼吸・循環のフィジカルアセスメント ・容態悪化の兆候 |
集中ケア 吉田 友和/三上 洋史 |
CDEJ(日本糖尿病療養指導士)とは
糖尿病治療に最も大切な自己管理(療養)を患者に指導する医療スタッフです。高度でかつ幅広い専門知識をもち、患者の糖尿病セルフケアを支援します。