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王子総合病院

心臓血管外科

外来担当医師表

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午前 阿部 × 阿部 × 安東
午後 × × × × 土田(静脈瘤外来)

 

休診・代診情報

休診情報はありません。

診療科紹介

診療内容

当科は東胆振・日高地区唯一の心臓血管外科で、北海道大学医学部循環器外科に所属する常勤医4名で診療しています。特殊な疾患を除き、当科で治療を完結できる体制を整えています。年間手術総数は350-400例、心臓手術は90-120例程度行っております。手術件数・成績とも札幌市内の病院に決して引けを取りません。「地元で高度医療」を目標に日夜努力しています。また、当科単独で心臓血管外科医を養成できる心臓血管外科専門医認定機構修練基幹施設に指定されています。

冠動脈バイパス術(CABG)

心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が狭窄、閉塞することでおこる狭心症や心筋梗塞に対する治療法の一つ。通常、カテーテル治療が行われますが、カテーテル治療が不適な病変(左冠動脈主幹部病変、他枝病変、石灰化など)に対して行います。胸、前腕、下肢から血管を採取し血液が足りていない血管に吻合し虚血を改善する手術です。

弁膜症

心臓の各部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)の間にある弁が壊れる疾患の総称を弁膜症と言います。壊れ方は、弁が「開かない」狭窄症と、「閉じない」閉鎖不全症とがあり、弁の名前+壊れ方で疾患名が決まります。例えば、大動脈弁が開かなければ、大動脈弁狭窄症といいます。大動脈弁は人工弁に取り換える大動脈弁置換術、僧帽弁は弁を修復する僧帽弁形成術が第一選択となります。弁膜症は複数の弁が壊れたり、冠動脈疾患や不整脈に対する手術が必要になったりと複雑な術式になることがあります。患者さんの年齢、体力、基礎疾患などを考慮し適切な術式を選択していきます。

胸部大動脈疾患

大動脈が風船のように膨らむ動脈瘤と、血管が裂ける大動脈解離があります。胸部大動脈からは大事な心臓への血管、脳への血管、脊髄への血管が枝分かれするため瘤や解離になると致命的な障害、後遺症を残しやすい危険な病気です。
病気の場所、血管の太さ、瘤か解離か、急性か慢性か、などにより開胸手術(人工血管置換術)、カテーテル治療(ステントグラフト内挿術)、保存療法(血圧管理、安静など)を選択していきます。

腹部大動脈瘤

動脈硬化により腹部にある大動脈が風船のように膨らみ破れる病気です。50mmを超えると敗れる危険性が高くなり治療が必要になります。
長期的に確実に治療できる開腹手術(人工血管置換術)と体の負担が少ないカテーテル治療(ステントグラフト内挿術)があり、若くて合併症が無い患者さんには開腹手術、高齢者や持病がありハイリスクな方にはカテーテル治療が適しています。

末梢血管疾患

急性、慢性動脈閉塞に対し血行再建術を行っています。手術、カテーテル治療、もしくは両方(ハイブリッド手術)で下肢血流を改善し歩行距離の改善や疼痛や冷感などの症状緩和をめざします。
下肢の静脈が瘤のようにふくらむ下肢静脈瘤は静脈の弁機能不全より発症します。血管内焼灼術を基本術式としており1泊2日の入院で治療可能です。
下肢の静脈に血の塊ができて詰まる深部静脈血栓症は、薬の進化や疾患の理解によりほとんどの場合外来のみで治療可能となっております。
透析シャント作成や修復も行っております。透析患者さんは一生使っていく必要があるので長期的な視野で作成し、異常があれば早期に修復し日常生活の妨げにならないよう治療していきます。 

外来診療体制

一般外来は月・水・金曜日の午前、静脈外来を金曜日午後に行っております。緊急で治療が必要な疾患に関しては24時間365日救急外来で対応します。

なお、当科での手術症例の術前、術中、術後の臨床データはすべて日本心臓血管外科データベース機構(Japan Cardiovascular Surgery Database, JACVSD)、及び日本臨床データベースデータベース機構(National Clinical Database, NCD)、及び北海道大学心臓血管外科関連病院データベース(Hokkaido University Cardiovascular Surgery Database, HOCARD)に登録されます。 データ収集は心臓血管外科スタッフが責任を持って行ない、収集したデータはインターネットを介して中央施設にのみ保存されます。さらに、中央施設にはIDとパスワードによってのみアクセスが可能で、インターネット及びコンピュータ処理を行う際には高品質の暗号形式である128bits暗号専用モード使用しています。したがって、個人情報の漏洩防止について問題はありません。送信する患者さんの個人情報には,患者イニシャル及び生年月日が含まれますが、それだけで個人を特定できる情報ではなく、送信された情報は送信元のPCにデータとして残りません。一方でデータの信頼性の確保のため、JCVSDでは事務局が定期的に各施設を訪問しデータ入力の監査を行なっています。 データ入力は観察研究の枠組みで行われ、ヘルシンキ宣言を踏まえ、疫学研究に関する倫理指針に基づいて行われます。この調査のために、検査の追加や手術、入院期間の延長などはなく、診療に支障を来すことはありません。患者さんからデータ登録の閲覧・修正の希望があった場合は,本院の情報公開方針に則って対応します。また,患者さんからデータ登録の拒否があった場合は,登録を行わないものとします。 詳細は各機構のホームページ  
JACVSD:http://www.jacvsd.umin.jpNCD:http://www.ncd.or.jp
HOCARD: http://www.huhp.hokudai.ac.jp/hotnews/files/00002000/00002030/010-0273.pdf)を御覧ください

医師紹介

心臓血管外科主任科長
牧野 裕マキノ ユタカ 1996年卒
職歴
手稲渓仁会病院、岩見沢労災病院、市立釧路総合病院、 北海道大学病院
認定資格
日本外科学会指導医、日本外科学会専門医、心臓血管外科専門医、心臓血管外科専門医修練指導者、日本脈管学会脈管専門医、日本血管外科学会血管内治療専門医、腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医、胸部大動脈瘤ステントグラフト指導医、下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術指導医 
北海道大学を卒業後、北海道大学循環器外科医局に入局。関連病院で研修を受けた後2002年に当院に赴任しました。心臓手術(冠動脈、弁膜症、大動脈)を中心に診療を行い、ステントグラフトや静脈瘤レーザー治療といった新しい治療法の新規導入にも携わってきました。札幌まで行かなくても同等以上の治療を苫小牧で、をモットーに手術を行っております。
主任科長
阿部 慎司アベ シンジ 2003年卒
職歴
北海道大学病院、勤医協中央病院、市立釧路総合病院、北海道社会保険病院、KKR札幌医療センター、埼玉医科大学国際医療センター 
認定資格
日本外科学会専門医、日本外科学会指導医、心臓血管外科専門医、心臓血管外科専門医修練指導者、心臓血管外科学会国際会員、日本胸部外科学会専門医会員、日本脈管学会脈管専門医、日本脈管学会研修指導医、腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医、胸部大動脈瘤ステントグラフト指導医
専門
後天性心疾患全般(冠動脈手術、大血管手術、弁膜症手術、末梢血管外科手術、ステントグラフト)
常に患者様に寄り添う姿勢を大切に、心血管疾患に悩まれる患者様が心から安心して治療をお受けいただけるよう、丁寧な診療と手術に努めてまいります。よろしくお願いいたします。
主任科長
安東 悟央アンドウ ノリヒロ 2011年卒
職歴
兵庫県立病院群、北海道大学、王子総合病院、函館中央病院、KKR札幌医療センター、市立旭川病院
認定資格
心臓血管外科専門医、外科専門医
胸部ステントグラフト 実施医
腹部ステントグラフト 指導医
浅大腿動脈ステントグラフト 実施医
下肢静脈瘤に対する血管内治療 指導医
日本脈管学会脈管専門医
医学博士
専門
心臓血管外科
地域の皆様のために頑張ります。
科長
土田 輝ツチダ ヒカル 2018年卒
職歴
札幌医科大学、市立函館病院、KKR札幌医療センター、利尻国保病院、市立釧路総合病院、北海道大学病院
認定資格
胸部ステントグラフト実施医、腹部ステントグラフト実施医、下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施医
専門
心臓血管一般
苫小牧の医療に貢献出来るように尽力します。宜しくお願いします。

診療部・各部門