リハビリテーション科
東胆振地域の総合病院として,地域の皆さまへ当科の基本方針のもと,安全で効果的なリハビリテーションを提供致します。
基本方針
- 急性期の医療機関として患者さまのリスクに十分配慮し,安全かつ効果的なリハビリテーションを実施します。
- 関連職種との連携を図り,チームとして患者さまの生活機能向上を目標としたリハビリテーションを提供致します。
- 在宅支援機関や他の医療機関,介護施設との連携を緊密にし,患者さまの家庭復帰や社会復帰を円滑にするよう努めます。
スタッフ
理学療法士(PT:Physical Therapist)15名
作業療法士(OT:Occupational Therapist)6名
言語聴覚士(ST:Speech Language-hearing Therapist)4名
リハ助手1名の計26名
主な認定資格
- 介護支援専門員
- 2名
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 3名
- 心臓リハビリテーション指導士
- 3名
- JARTA認定スポーツトレーナー
- 2名
- がんリハビリテーション研修修了
- 11名
- 認定理学療法士
(呼吸器・運動器・循環器・脳卒中)
- 5名
- MTDLP基礎コース修了
- 1名
- 福祉住環境コーディネーター2級
- 3名
- JPTA上級・指定管理者
- 4名
- 臨床実習指導者研修修了
- 4名
- コアトレーニング
ベーシックインストラクター
- 1名
- ボイタ法セラピスト(小児)
- 1名
業務内容
リハビリテーション
- 急性期のリハビリテーション
- 緩和ケアに対するリハビリテーション
- 他職種との連携
理学療法 (PhysicalTherapy:PT)
当院における理学療法は開院からまもなく開設されました。以来,苫小牧市をはじめとした東胆振・日高地区の急性期総合病院として医師の指示のもと治療の一環として多種多様な疾患や年齢の方へ入院、手術後早期から行われてきました。現在では心臓・呼吸といった内部障害やがんリハビリ,地域の方々への介護予防にも関わっております。地域の医療機関の理学療法士とも連携して理学療法を受けられる方へスムーズで安心した提供が出来るよう努めております。
急性期リハビリテーション ~ベッド上からリハビリ室まで~
リハビリを必要とする方の回復段階に合わせて比較的入院初期のベッドで過ごす時期には病室や病棟で、たとえば退院して自宅や仕事に復帰するために運動する時期には専用の運動療法室で集中した理学療法を行います。特に集中治療を必要とする急性期においては、終日活動量が少なくなりベッドの上で過ごす時間が多くなります。安静によりどうしても関節や筋肉、呼吸といった生体機能が低下する恐れを少しでも防ぎ回復につなげるために、早い時期からリハビリテーションを実施します。現在は特定集中治療室へ理学療法士1名を派遣し早期離床にかかわるリハビリテーションもチームとして活動しております。
運動療法室には平行棒やプラットホーム、筋力評価/分析/訓練装置やティルトテーブル、バランサーといった理学療法専用の機器も完備しております。
またリハビリを必要とする小児・幼児期にも対応できる小児専用訓練室も用意しております。
心臓リハビリテーション
心臓バイパス術や弁置換術、急性心筋梗塞発症後の入院患者さまに対し当院で作成しているクリニカルパスに沿って心臓リハビリテーションを概ね入院または手術2日目より開始しております。
運動療法室内には自転車エルゴメーター3台,トレッドミル1台,医用テレメーター(日本光電WEP-4202)1台,心電計(日本光電ECG-1400)1台,その他必要機器を備えております。
手術前後の呼吸リハビリテーション
たとえば、がんや心臓の手術前に必要な方に行います。これにより,あらかじめ呼吸の力をきたえ手術後早くから動けるようになることで合併症を未然に防ぐ効果が期待できます。パンフレットや呼吸をきたえる機器(インセンティブ・スパイロメトリ―)を使ったりして必要な知識を学んで頂くプログラムとなっております。
教育
<院内活動>
・糖尿病の方への運動指導教室(糖尿病教室)
・運動不足で肥満がちな方への健康運動指導(特定指導教室)
<院外活動>
・苫小牧市による地域介護予防教室「のびなが教室」
苫小牧中央地域包括支援センターと協力し,要介護にならないための運動教室
への理学療法士を適宜派遣しております。
作業療法 (Occupational Therapy:OT)
作業療法とは
身体又は認知に障害のある者,またはそれが予測される者に対して,その主体的な生活や新しい人生を再構築するために,心身機能,活動,社会参加,健康状態を含めた人間の総合的な生活機能の維持及び向上を促す作業活動を用いて治療、指導及び援助を行うこと。
作業療法の対象
脳血管疾患,脊髄・脊椎疾患,四肢骨折,腱・末梢神経損傷,がん,心・腎不全,糖尿病,認知症などを有する方
作業療法の目的
- 心身機能(上肢機能、高次脳機能、認知機能)
- 活動全般(日常生活活動や社会生活活動、余暇活動、職業)
- 社会参加(復職,復学,主婦業,地域社会への関わり)
言語聴覚療法 (Speech Language Hearing Therapy:ST)
言語療法とは
言葉や飲み込みに障害のある方に対して言語訓練や嚥下訓練を指導します。
対象となる場合
主に成人の入院と外来を対象としており,急に言葉が出ない症状や食事中のムセ込む現象などが該当します。その原因は脳梗塞や脳出血,神経難病などの脳神経外科や脳神経内科の疾患の割合が多く占めています。他には,骨折や肺炎,低栄養,長期間の絶食,手術などの侵襲が原因となることもあります。
多職種でのチーム活動
NST(栄養サポートチーム)とEST(摂食嚥下サポートチーム)へ参加しており、患者さまの『食べる』をリハビリテーションの視点から支援します。
リハビリを利用される方へ
- リハビリ室内では携帯電話/スマートフォンの利用は出来ませんので電源をお切り下さい。プライバシー保護の観点より動画や静止画での撮影は出来ません。
- リハビリテーション室内は土足出来ません。運動靴(かかとのついたもの)を御持参下さい。またタオルなどは予めご持参下さい。(なお専用の更衣室はありません)。
- ロッカーは用意しておりますが貴重品の管理はご自身にてお願いします。盗難・ 紛失には十分ご注意ください。
- リハビリ室はたくさんの方が利用します。入室の際には必ずスタッフにお声掛けください。他の方へ影響するものの使用(例:香水など刺激のあるものやスカート、ジーンズなど運動に適さない服装)はお控えください。
- 現在感染予防の観点より,スタッフの感染対応や使用機器の消毒、常時換気を行っております。利用される方には利用時間帯や消毒,マスクの常時装着をお願いしております。本人または家族等で体調がすぐれない方がいる場合は来院前に必ずご連絡をお願いしております。また利用者の見学,室内への同伴はご遠慮して頂いております。ご理解,ご協力の程,よろしくお願いします。
- 電子カルテでの予約システムを導入しております。詳しくはスタッフまで。