直接患者さまに接して検査をするのが‘生理検査’です。
予約検査が多いので初診時に受けられないこともありますが、医師の判断によっては当日受けることも可能です。
予約が必要な検査には超音波検査、ホルター心電図検査、トレッドミル運動負荷心電図検査、脳波検査、神経伝導検査などがあります。
また、糖尿病療養指導士によるSMBG(自己血糖測定)の指導や管理も行っています。
小学校や中学校の健診では必ず行うようになった検査です。手足と胸に電極を付けて、心臓が働くために流れる微量電流を心電計で波形にして記録します。安静時に記録するのが一般的で、不整脈や狭心症、心筋梗塞などの診断に有用です。
検査時間は5~10分程です。
安静時の心電図だけでは見つけることができない病気もあるため、小型の心電計を装着し24時間心電図を記録します。安静時の心電図より更に詳しく不整脈や虚血性心疾患の状態がわかります。心電計装着中は入浴やシャワーを浴びることはできません。また、電気毛布やコタツ、電子レンジにはできるだけ近づかないようにして下さい。記録用紙に行動と症状を記載していただきます。
装置取り付け時間は約20分です。
安静時の心電図では病気を見つけることができないこともあるため、トレッドミル(ウォーキングマシンの様なもの)の上で歩いたり走ったりして心臓に負荷をかけ、その時の心電図の変化を見る検査です。不整脈や虚血性心疾患、薬剤の効果を診断できます。検査中は血圧をチェックし、運動も医師の指示のもとで行われるので安心です。歩きやすい服装で来院して下さい。
検査時間は約30分です。
腕と足の血圧を測定し、同時に心電図などを記録して動脈硬化の判定をする検査です。血管のつまりや硬さを数値で表すことができます。
検査時間は約10分です。
マウスピースを口にくわえて掛け声に合わせて呼吸をする検査です。呼吸能力の判定や呼吸器疾患の診断に有用で、手術前に呼吸機能に異常がないかを調べたりします。肺活量や肺拡散能検査、呼吸抵抗検査や一酸化窒素(NO)濃度測定も行っています。
人間の耳には聞こえない超音波(音)を利用して行う検査です。心臓では弁膜疾患、心筋梗塞、先天性心疾患などが発見でき、手術が必要かどうかの判定にも有用です。肝臓や胆のう、すい臓、腎臓など腹部の他、甲状腺や乳腺、血管など体内のほとんどの部位を画像として記録し、病気の早期発見に役立っています。
検査時間は部位により異なり、15分から40分程です。
検査を受ける前処置として腹部(肝臓、胆のう、すい臓)は検査前絶食して下さい。膀胱、前立腺、婦人科臓器は尿を貯めた状態で検査を受けて下さい。心臓や乳腺、甲状腺、血管は特に前処置は必要ありません。受診科の指示に従って下さい。
音の聞こえや言葉の聞き取り、鼓膜の働きなどを調べて、難聴やめまいの診断に役立てています。
頭皮に電極を付けて、脳から発生する微弱な電気信号を脳波計で波形にして記録する検査です。てんかんなどの診断や治療効果の判定に有用で、起きている状態を記録する覚醒脳波と、眠っている状態も記録する睡眠脳波があります。
睡眠脳波を受ける場合は検査時間内に眠れるように寝不足の状態で検査を受けて下さい。
また、きれいな波形を記録するために検査前日は洗髪して下さい。
検査時間は、覚醒脳波は40分、睡眠脳波は1時間程です。
手や足の神経に電気刺激を加え、神経の機能障害を調べる検査です。