王子総合病院は開設以来100年の歴史を経て、苫小牧市(人口約17万人)を中心とした東胆振、日高医療圏(人口約26万人)の基幹病院として中心的な役割を果たしています。
病院は苫小牧駅から徒歩10分の市街中心部に位置し、病床数440床(うちICU 8床)で、診療科は27科、医師89名を含め職員は約1,000名です。併設施設として老人保健施設などがあり医療、福祉、保健のトータルケアシステムを確立し、地域のニーズに応えています。
1日の外来患者数は約900人、年間入院患者数は約11,000人、年間手術件数は約4,000件です。
救急センターを受診する患者数は年間約6,500人、救急車による救急搬送は年間約4,500台となっています。当直医は2名体制で、全科がオンコール体制となっており、必要に応じて専門医の指導を時間外においても直接受けることが可能です。また救急隊とは24時間態勢でホットラインにより、重症患者への対応を行っています。
当院には道内3大学から、およそ70名の医師が派遣されており、専門医の養成や研修医の指導に当たっています。また各大学の教育関連病院として、毎年十数名の若手医師が診療に励んでいます。
これまで54名の初期臨床研修医が当院で研修を終え、道内外で活躍しております。
初期臨床研修では、多くの患者に接し、必要な知識、技術、態度を身につけることが重要と考えています。当院へ訪れる様々な愁訴を持った患者さまから、研修医は多くのことを学ぶことができると思います。
また、研修プログラムは研修医の希望を最大限に配慮し決定しています。
密度の濃い、実践的な研修を望んでいる学生にはぜひ一度当院を見学していただきたいと思います。