がん薬物療法(以下、化学療法と記載します)は、以前は入院して治療を行っておりましたが、最近では短時間の治療であれば外来で行うことが主流となっております。
これは、化学療法による副作用対策の進歩やサポート体制の整備などが理由に挙げられます。
また、自宅での生活を希望される患者さんのニーズが高まっていることも理由の一つとなっております。
当院では、2004年から外来化学療法を開始し、2007年に外来化学療法室を設立しました。
2017年に2階に移設して化学療法を行っております。
また、2019年4月、日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤の研修施設として認定されました。
当院の化学療法は、入院治療・外来治療共に使用するレジメンは全て院内登録制を導入して、ガイドラインや最新の医療情報等を基づいた治療を行っております。
外来化学療法室では、呼吸器内科、消化器内科、外科、泌尿器科、婦人科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、血液腫瘍内科領域などの化学療法及びクローン病・関節リウマチに対する生物学的製剤の治療を行っております。
一部ホルモン療法剤や骨転移に対するビスフォスネート製剤による治療も行っておりますが、現在のところ、この治療のほとんどは別部署の注射センターで行っております。
長時間の点滴が必要なレジメンや継続的に副作用の観察が必要な治療の場合は入院治療となります。
外来化学療法の可否については主治医にご相談ください。
2021年の年間総施行件数は5,387件、月間平均件数は449件、1日平均件数は22件で年々増加しております。
看護師:8名(うち1名はがん化学療法看護認定看護師)
薬剤師:3名(うち2名はがん薬物療法認定薬剤師)
化学療法室のスタッフは、治療を受けられる患者さんに安全で安心な化学療法を受けていただけるように、毎日カンファレンスを行い情報共有など治療体制の整備を行っております。 点滴当日は、看護師、薬剤師が連携して副作用の把握や副作用に対する支援、帰宅後の生活に関するアドバイスなどを行っております。何か気になる点があれば遠慮なくお申し出ください。
また、他の専門スタッフによる介入が必要な場合には、栄養士や緩和ケアチーム、皮膚・排泄ケア認定看護師、社会福祉士などの支援が受けられるように調整も行っております。
ベッド20床(うちリクライニングシート6床)で治療を行っています。TVが利用できます。
化学療法室フロアー横に車いす用のトイレが設置されています。
その他、治療中の食事に関した冊子や化学療法に関した情報誌・書籍、パンフレットも取り揃えています。
連絡先 0144-32-8111
平日 8:30~16:50 化学療法を受ける際に受診する診療科窓口
夜間 16:50~翌8:30 及び 土日・祝日 救急外来
※ 救急外来にご連絡いただく際には、外来化学療法室で治療を受けている旨をお伝えください。